テニス日記(2)/MIDなライフスタイルとチューンナップ
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新ラケットのHEADユーテックプレステージMIDですが、2本目をゲットし、本格的な使用を開始しています。
予想通りでしたが、このラケットが2本重なる事により、その美しさにも拍車が掛かっており、使うのが勿体無い様な感じがします
(実際にはボロボロになるまで使うと思いますが...既に何箇所かキズがありますし)。
なお、グリップ部のゴムバンドがグリップの中央付近にも巻かれているのは、私のバックハンドがシングルハンドで、
端の方しか握らないので、エコ目的でオーバグリップを2つに切って使用している為です。
次に収納に関してですが、MIDサイズの中でもコンパクトなヘッドサイズの為、
100均で売っているA4サイズのクッションカバーに打面部がスッポリ収まります。
これにより、2本を重ねて収納しても、ラケット同士が擦れ合うのを防ぐ事ができます。
また、縦長のトートバッグ(テニス用のものではありません)にもスッポリ収まりますので、持ち運びの観点からしても楽々です。
何と表現していいのか解かりませんが、オーバサイズのラケットを使用していた時に比べて、
テニスにおけるライフスタイルが、格段に「シュッ」とした実感があります。
道具を含め、全てについて無駄を削ったコンパクトなサイズにまとめ上げる事により、
「無用の長物」を感じるストレスから開放されました。
もちろん草トーナメントでは98インチサイズの初心者にも扱いやすいタイプのラケットが主流となっており、
MIDサイズや上級者向けのラケットを使用する人は極めて少なく、勝負の観点では実際に劣っているかもしれません。
勝負に拘るのも個人の自由ですが、それが知らず知らずのうちに上級者意識となり、メンバーを自他共に制限してしまうのが怖いですね。
テニス以外の分野においても人生にとって有益となるべき出会いが隠れているかもしれませんから。
きっと、誰とでも楽しく打てる人が一番の上級者なんだと思います。
最後に、現在のチューンナップについて説明します。
まず、私はバランス調整等は行っていません。元々重たいですし、トップライトですから。
また、振動止めも付けていません。打ったときに手の平より得られる情報が少なくなりますから。
他人と大きく異なるのが、ガット部分なのですが、現在使用しているガットは、テクニファイバーのXコードです。
これはポリ唯一のマルチファイバーで、極めてホールド性の高いガットです。打感はものすごくボールが重たく感じます。
マルチファイバーなのですが、それほど柔らかくもありません。振動も結構大きいです。
さて、写真を見て頂くと分かると思いますが、ポリガットを張った打面の格子部に、通常はナチュラルガットで使用される
摩擦軽減樹脂(サンプラスがコートチェンジの合間によくメンテしているもの)を挟んでいます。
その目的の1つはテンションコントロールです。ポリガットはすぐに緩んできます。
特にフラットに打つ機会が多ければ、緩んでくるのをその日の内に感じる事があります。
毎週の様にガットを張り替えられる恵まれた環境の人ならば、張り替えればよいのですが、現実は費用面や時間の制約があります。
そこで、ガットを張り上げた時は格子の樹脂を中央部のみに装着、テンションが落ちたと感じたら、
外側に樹脂を追加してテンションを上げ、最後には全ての格子に装着するという具合で常にテンションを維持します。
これにより、ポリガットの寿命を画期的に延ばす事ができます。
もう1つの目的は、トップスピン時の縦糸ズレ量のコントロールです。
写真は約2ヶ月使用したガットを指でズラして格子部を見たものですが、いわゆる「ノッチ」が全く出来ていません。
私は潰すトップスピン、コスるトップスピン共に強い回転を掛けますが、いわゆる「スピンガット」は使用しません。
凸凹のあるガットが本当にスピンに有効なのかどうか疑問を持っています。
樹脂を挟む事により、縦横の接触面積が増してノッチが出来なくなると同時に、縦横の編みによるジグザグの角度が増して、
掛かる力に比例して適度なズレが発生する様になります。つまり、薄い当たりでは力が掛からないのでズレ量が少なく
(コスるスピンが良く掛かる)、厚い当たりでは力が掛かるので大きくズレて(潰すスピンが良く掛かる)、
中間の当たりでは中間のズレ量となります。
それに対して樹脂を挟まない場合、ノッチができるまでは少ない力でも大きくズレる為、薄い当たりだと「カシャ」という音がして、
スピードの無い球となってしまいます。また、ノッチができた後では、ある限界力までは全くズレないで、
それを超えると突然ズレる様になり、コントロールが極めて難しくなります。
しなりが感じられる反発力の少ないラケット、ホールド時間の長いガット、そして掛かる力に比例してズレるガット、
これらはスピンを駆使するMIDプレイヤーにとっては、最高の組み合わせとなります。
インパクトまではフラットのスイングで確実にスイートスポットに当て、インパクトを感じた後に激しく腕をひねり、コスり上げても、
十分に間に合って強烈な回転が掛かる。決してスピンスイングに起因するフレームショットは起こさない。まさに理想です。
あと必要なのは、さらなるプレーヤーの腕でしょうか...こればかりは...と落ちた所で、今回はこの辺にしておきます。
(2011/05/07記)
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